【外食産業@イタリア】ロックダウン後の外食景気はどうなるのか?

今回は経済誌『24 ORE』の飲食産業に関しての記事を訳しながらご紹介したいと思います。ご参考までに。

ロックダウン後の外食産業

ロックダウン後、レストランを利用したいと思っているイタリア人はたくさん存在していると言われています。その割合はなんと75%4人に3人は外食することを心待ちにしているというのです

ノミズマ・ワインモニターの調査によると、消費者の23%のみが外食を控える一方で、2020年の飲食産業内におけるワインの消費額は65億ユーロ(約7600億円)と推測しています。因みに2018年の全体のワイン消費額は143億ユーロ(約1兆6000億円以上)です。またある一定数の消費者は消費意欲が高く、ロックダウン終了時にお金を使いたいと思う人の割合は10%とも言われています。

【参照記事】

イタリア人1,000人のワイン消費者へのアンケートを基準に出たデータを元に58%は、外食に対して前向きな意見を持っていると言われています。一方23%の消費者は経済的な理由で外食を自粛しなければならないという数字も出ています。これは5月18日に予定されているレストランの再開を考慮してリリースされた「ノミズマ・ワインモニターNomisma Wine Monitor」の調査から明らかになったものです。 ですので特にバー、レストラン、ホテルを通じて年間約65億ユーロの売り上げを達成しているイタリアのワイン部門にとって、非常に前向きなニュースです。 


大多数の人にとって、特にワインに対するリベンジ支出(この機にワインに支出する思い)のシェアが存在する一方で、過去と比べて何も変化はありません。実際、消費者の10%が以前よりも多くの支出をすると主張しています。ミレニアル世代(25歳から40歳までの消費者)の場合、屋外で購入すると15%に上昇するとも言われています。  


イタリアおよび海外でのワイン販売に対するロックダウンの影響

ノミズマ・ワインモニターの責任者であるデニス・パンティーニ氏が以下のことも説明しました。

この4月末の在庫のデータからモンテファルコ・サグランティーノ(Montefalco Sagrantino)とノービレ・ディ・モンテプルチアーノ(Nobile di Montepulciano)の在庫が+ 9%、キャンティ・クラッシッコ(Chianti Classico)は+ 8%、ファランギーナ(Falanghinaは南部の辛口白)は+ 16%、ソアヴェ(Soaveは北部の白)+ 24%と数字が出ています。しかし、ロックダウンによって引き起こされる損害は、著名なワインだけではなく、ローマ近辺のカステッリ・ロマー二(CastelliRomani)の在庫が+ 36%またはフラスカティ(Frascati)も+ 22%です。これは外国の客の消費不足も原因となっています。


イタリアでは消費者の約3分の1が主に家の外で飲み、そのうち42%はミレニアル世代(25歳から40歳までの消費者)と観察しています。その値はイタリアの総売上高の45%(143億ユーロ)を占めています(2018年)。ボトルワインの平均消費価格は15.4ユーロですが、グラスワインでは5.7ユーロです。


ヴェローナ展示場のゼネラルマネージャーであるジョヴァンニ・マントヴァーニ氏は、以下のようなコメントを残しています。

「イタリアのワイン産業は主にホレカ(ホスピタリティ産業)のパートナーであり、緊急事態に最も不利な立場であリました。しかしこの産業は外食産業と共に世界に向けて、一番はじめにの復興する象徴になると思います。毎年行われているヴィニタリーに訪れる1万8000人のワイン関係の来場者のうち、3分の2はホテル・レストラン関係の方が多く見られるので、彼らの活躍に期待したい」


【関連情報】


いかがでしたか。 

 このブログでは南チロル(アルト・アディジェ)のワインを中心に、生産者の情報や関連イベント、製品からその味の感じ方まで紹介しております。 

また今回のようにイタリアの外食産業に関するお話などもご紹介できればと考えています。 

もしご不明な点やワインに関する気になるジャンル、生産地、ワインメーカーなどございましたら、どうぞお気軽にコメント欄にお書きください。 

それでは楽しいワインライフを。 


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Avvocato del Vino Altoatesino

【旧:南チロルの風ブログ】2003年よりイタリア・南チロル地方(イタリア語:アルト・アディジェ州)で働くソムリエが、ワイン生産者やイベント、地域について紹介するブログです! 【南チロルの風ブログURL: https://altoadigefiordiciliegio.blogspot.com/】

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