今日はカンティナ情報です。
先日ブログで書きましたコルテレンツィオ(伊)・シュレックビヒル(独)の詳細を改めてまとめてみたいと思います。以前のソーヴィニョン・ラフォアの比較試飲があった時にレポート記事を書来ましたが、新しいスタイルで情報をまとめてみようと思います。
それではご興味があれば、どうぞご覧ください。
【生産者概要:Colterenzio Schreckbichl】
●所在地:コルナイアーノ(伊)・ギルラン(独)
●住所:SStrada del Vino 8 39057 Cornaiano/Appiano (BZ)
●URL: https://www.colterenzio.it/en/
●創業:1960年
●メンバー:300農家 (創業時28農家)
●プレジデント: Cantina Colterenzio Soc.Agr. Coop. (Luis Reifer氏は2020年現在退く)
●エノロゴ: Martin Lemayr
●アグロノモ: Philipp Zublasing
●栽培面積:315ha (標高230〜650m)
●生産ライン:計36種類
■CLASSICI (15):CH Altkirch、PB Cora、PG、MT、GWT、PFEFFERER、PFEFFERER PINK、LG ROSÉ、Schiava Rotfüssler、LAGO DI CALDARO Cla. Sup.、Santa Magdalena、PN、ME、Cabernet、LG
■SELEZIONI (16):PB Berg、PG Puiten、SV Prail、MG Sand、GWT Perelise、Ries.Harrer、Schiava Menzen、PN Ris.St. Daniel、ME Ris.Siebeneich、LG Ris. Mantsch、CS Ris Kastèlt、PN Villa Nigra、ME-CAB Cornelius、LG Sigis Mundus、Passito Canthus、MR Canthus、
■LAFÓA (4):CH、SV、GWT、CS
■LR(1):LR(2014〜)
●観光:カンティナツアー(要予約)
9-12:30 14:30-18:30 月-金 ※夏季9-18:30 9-12:30 土
●ワイン販売: カンティナに併設
●お勧めレストラン: Ansitz Pillhof
●インポーター: パシフィック洋行株式会社
カンティナ
1960年、コルテレンツィオ出身の26人のワイン生産者がアッピアーノの近くに協同組合を設立しました。このほんの一握りの「反逆者」たちは、新しく設立された協同組合に、その土地の名前を与えました。その名も【シュレックビッヒル(イタリアのコルテレンツィオ)】。この小規模な生産者グループは高い品質を追求する先駆的な役割を果たしました。ルイス・ライファーが1979年に理事として協同組合に加わり、またカリフォルニアでのワイン修行の経験がその後非常に活かされることとなります。
それは80年代まで、南チロルはほとんどテーブル赤ワインのみを生産していました。この頃からライファー氏はこの土地の優れた可能性を認識し、テロワールの概念、栽培面積の拡大、地元のエノロゴから学ぶ専門知識、これらを地道に積み上げてきました。
最高な日当たり条件の斜面にある農場「ラフォア・Lafòa」で、彼は今まで植っていたスキアヴァを引き抜き、カベルネ・ソーヴィニヨンとソーヴィニヨン・ブランに植え換えました。それらの品種には、前例のない品質基準を導入しました。つまり、上質なブドウのみを選別つすために収穫量を抑え他のです。これらの二つの品種は新しい品質のワインとして認知されているようになります。
この考え方は多くのブドウ生産者に共感され、新しい品種栽培を試みるパートナーも多く出てくるようになりました。今日でも、ワイナリーのメンバーとブドウ生産農家は、双方この品質モデルを追求しています。 現在では300人の規模まで拡大しています。
テロワール
「テロワールは、ワインに個性を与えてくれる文化的要素がある」
南チロルの特徴は、北の涼しい地域と南の暖かい地域のちょうど中間地点。それぞれのキャラクターが表現できる唯一無二の生産エリアです。まるでドイツ語とイタリア語を話す中間地域そのものです。ボルツァーノから約10 km州南部にくだったオルトラディジェでは、南チロルで最大のブドウ栽培量をほこり、歴史的にも重要なエリアです。
そして最も有名で最も古いワイン生産エリアの1つは、ここコルナイアーノです。1200年頃には、この地域の農場やワインは「ヴィヌム・シュレックプレンシス・vinum schrechpuhlensis」と言われていました。このカンティナでもその名を大切に継承し、ドイツ名のシュレックビヒル・Schreckbichlはここから由来しています。また創設メンバーもすべて皆この村の出身者でした。
まとめ
このカンティナは個人的にも注目している生産者で、モダンと伝統が組み込まれた味をしていルと思います。それは単純にワインの味だけでなく、プレジデンテ・ルイス・ライファー氏の哲学にも垣間見える。小さい規模で協同組合を結成し、60年かけて300社にまで契約農家とのコラボレーションを拡大してきました。
南チロルの協同組合の中でも5本の指に入る規模です。
ワイン造りの思いに関しては、別の記事に掲載しておりますので、ご興味があればどうぞご覧ください。
【品種説明】
PB:ピノ・ビアンコ(Pinot Bianco)
CH:シャルドネ(Chardonnay)
PG:ピノ・グリージョ (Pinot Grigio)
SV:ソーヴィニョン・ブラン(Sauvignon)
MG:黄モスカート(Moscato Giallo)
MT:ミュラー・トゥルガウ(Müller Thurgau)
GWT:ゲビュルツトラミネール(Gewürztraminer)
Ries.:リースリング(Riesling)
PN:ピノ・ネーロ・ピノ・ノワール(Pinot Nero)
CS:カベルネ・ソーヴィニョン(Cabernet Sauvignon)
ME:メルロー(Merlot)
LG:ラグライン(Lagrein)
Cla.Sup.:クラッシコ・スペリオーれ(Classico Superiore)
Ris.:リゼルヴァ(Riserva)
【参考資料】
[Vini e Cantine dell'Alto Adige] Christoph Tscholl Angelika Deutsch
[Guida Veronelli]2020
いかがでしたか。
このブログではでは南チロル(アルト・アディジェ)のワインを中心に、生産者の概要からワイン造りへの思いまで紹介しております。
もしご不明な点や気になるワインメーカー、ワイン、生産地等ございましたら、どうぞお気軽にコメント欄にお書きください。
それでは楽しいワインライフを。
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