今日は南チロルの生産者紹介です。
家族経営のカンティナで非常に重要な位置付けにあるアロイス・ラゲデール社です。
【生産者概要:Alois Lageder】
●所在地:ボルツァーノ(サンタ・マグダレーナ)
●住所:Via Casòn Hirschprunn 1 39040 Magrè
●サイトURL:https://aloislageder.eu/
●創業:1823年
●メンバー:80農家
●プレジデント: Alois Lageder
●エノロゴ: Alois Lageder
●アグロノモ:?
●栽培面積:50 ha (CALDARO-TERLANO-CORTACCIA-VERDIGNES-MAGRÈ-TISO-SALORNO)
●生産ライン:計34種類
■Capolavori(トップライン):(9)
CH Löwengang, Cason Hirschprunn Bianco, Cason Hirschprunn Rosso, Cabernet Löwengang, Schiava Römigberg, Merlot MCM, Cor Römigberg Cabernet, PN Krafuss, Lagrein Lindenburg
■Composizioni(セレクションライン):(11)
PB Haberle, CH Gaun, PG Porer, Riesling Rain, SV Lehen, Manzoni Bianco Fòrra, Moscato Giallo Vogelmaier, GWT Am Sand, PN Minuèt, ME XV, Lagrein Conus,
■Tradizioni(クラッシックライン):(14)
PB, CH, PG, Müller Thurgau, Al Passo del Leone Bianco, SV, GWT, Lagrein Rosè, Schiava, PN, Merlot, Lagrein, Al Passo del Leone Rosso, Cabernet.
※この他にもヴィンテージワインが数アイテムあります。
●観光:カンティナツアー(要予約)火・木14:30-ドイツ語 15:30-イタリア語
●ワイン販売: 3月–10月 10-18
●お勧めレストラン: Ristorante Biologico e Vineria Paradeis(併設レストラン)
●インポーター: ジェロボーム株式会社
【歴史】
ある職人の弟子であったヨハン・ラゲデールが、ボルツァーノでワイン商業を始めたのが1823年。
彼の子供と孫がブドウ園を購入し、独自でワイン生産することを決めました。
祖先の孫娘であるアロイス三世は、この南チロルの気候の多様性に勝機を見出し、1934年に南部の「レーベンガング」邸を購入しました。
ワインを生産するためにブドウ圧搾機を設置し、近隣のワインメーカーも彼らにブドウを卸し始めました。
1963年、息子のアロイス四世が12歳のときに、アロイス三世が突然亡くなります。
その後、一時的に会社を引き継ぐのは、三世の妻クリスチアーネと長女のウェンデルガードでした。
70年代半ばアロイス4世が、彼の姉妹と義理の兄弟のワイン生産者、ルイス・フォン・デレマン氏と一緒にカンティナを継承しました。
その時から、彼は厳格な品質基準を導入し、ブドウ畑とカンティナで最新技術を採用し、市場での地位を高めました。
現在、家族が所有する50ヘクタールのブドウ畑は、ビオディナミコ–バイオダイナミック栽培法で栽培されています。
【ビオディナミコ】
バイオダイナミクス(ギリシャ語のbios = lifeおよびdinamikòs= motionから)は、人類学の原理に基づいて、農業を再生するために生まれた方法です。
この概念は、20世紀の初めにオーストリアの哲学者ルドルフシュタイナーによって啓蒙されました。
人類学に基づいて、農場は有機的な小宇宙のように機能し、人間に加えて、多種多様な動植物が共存しています。
したがって、耕作された自然でも、土壌、植物、その他の自然の要素のと間に相互作用のサイクルが生まれます。
カンティナは、ブドウの産地として、この複雑なエコシステムを保護し、守るという目標を掲げています。
【カンティナ】
新しいカンティナを建造したとき、ブドウをできるだけ自然に処理できるようにするために、最も近代的な技術を導入しました。
実際、畑で「育つ」ブドウ品質は、自然とテクノロジーを組み合わせて、セラーで注意深く扱われます。
可能な限り細心の注意を払いブドウを醸造するために、「重力」と「円」という2つの自然の基本原理に従ってカンティナ形成を行っています。
地上階から地下セラーまでの高さ17メートルの「醸造タワー」を作成し、ブドウジュースに負荷を与えないように製造工程を経ます。
【パートナー】
カンティナが大切にしていたことは、「愛情を持って育てられたブドウ」を購入することです。
現在、南チロルの中から約80人の契約農家者と協力し、信頼関係を築いています。
さらに、秋から冬にかけて、伝統的に羊、牛、ロバをブドウ畑に放牧し、春まで草刈せずに放置します。
オーガニック認証を得たヴィネリア・パラディス(Vineria Paradeis)レストランでは、品質を維持することが重要です。
常に新鮮な野菜や果物を提供するのが目的であるため、有機栽培やシーズンというものを大切に、日々季節の食材、旬のものの提供を意識しています。
(出典:アロイス・ラゲデールHPより)
【SUMMA - スンマ】
毎年4月に行われるワインイベント。
「スンマSUMMAの目的は、世界中の最高のワイン生産者と共に、ヒルシュプルン邸の独特の雰囲気の中で一期一会を求めることです。」
スンマは、関係するすべてのワイン生産者の個性と、来場していただくゲストが地域の魅力をよりよく知るための機会をとして開催しているワインフェアです。
20年の歴史の中で、ゲストはたくさんの異文化を体感できる特別な時間を過ごさせてもらう有意義な空間を作ることができました。
【品種説明】
PB:ピノ・ビアンコ(Pinot Bianco)
CH:シャルドネ(Chardonnay)
PG:ピノ・グリージョ (Pinot Grigio)
SV:ソーヴィニョン・ブラン(Sauvignon)
GWT:ゲビュルツトラミネール(Gewürztraminer)
PN:ピノ・ネーロ・ピノ・ノワール(Pinot Nero)
【参考資料】
Alois Lageder HP
[Vini e Cantine dell'Alto Adige] Christoph Tscholl Angelika Deutsch
[Cantine]Consorzio Vini Alto Adige
いかがでしたか。
このブログではでは南チロル(アルト・アディジェ)のワインを中心に、生産者の概要からワイン造りへの思いまで紹介しております。
もし気になるワインメーカーや、ワイン、生産地などございましたら、どうぞお気軽にコメント欄にお書きください。
それでは楽しいワインライフを。
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