【カンティナ情報】クルタッチ・コルタッチャ

(出典CortacciaのHPより)


【生産者概要 Cantina Kurtatsch / Cortaccia】


●所在地:コルタッチャ(ワイン街道:Bassa Atesina) 

●住所:Strada del Vino 23、 39040 Cortaccia 

●創業:1900年 

●メンバー:190農家 

 

●プレジデント:Andreas Kofler 

●エノロゴ:Othmar Donà 

●アグロノモ:Kurt Terzerei 


●栽培面積:190ha 

●生産ライン:Classica,  計19種類

        Collection, Premium 計8種類  


●観光:週末のみ(要予約)Residenza Freienfeld、 

●ワイン販売:併設店舗+オンライン(2ソムリエ) 

●お勧めレストラン:Gasthof Terzer →伝統とモダンの融合、ピザもあり 


●インポーター:Vino di Hayashi 



 カンティナコルタッチャは伝統的な生産者であり、比較的規模の小さめな生産者である。

そして優良生産者として地域に認知されている。

土壌の性質とミクロクリマの影響でユニークなキャラクターのワインを生産しており、

土壌の標高は220mから900mになる。 


コルタッチャの生産目的は、

土壌やブドウが生産されたエリアがワインから感じられること。 


コルタッチアのブドウ畑のほとんどは、

南チロルで最も暖かいブレンタール地域、

また海抜900メートルで急斜面に位置するコロナ集落にある。 


土壌は、非常に多様な層が特徴で、

ブドウの成長条件により品質安定した栽培を可能にしている。 


生産されているワインは、気候、地質、

および地理的な条件すべての特性を踏まえたテロワールという考え方によって特徴付けられる。 

(出典CortacciaのHPより)


 【黒ブドウ品種の栽培エリア】 


コルタッチャの街の下に広がる斜面(海抜220〜300メートル)には、

赤ワイン用の最高のブドウ畑があります。 

夏場には最高気温が40°Cになるような土地で、イタリアで最も暖かいワイン生産地の1つ。 

メルローは、ブレンタール地域にある急斜面の畑で栽培されます。 

ブドウの木は重くて赤い粘土質の土壌に植えられる。

フランスの有名なポメロール地域のものと非常によく似ている。 

コルタッチャの町の西側にある岩壁のふもとで、

カベルネ・ソーヴィニヨンとカベルネ・フランは栽培されている。

柔らかく、深く、砂利の多い土壌です。 


ミラと呼ばれる岩壁(メンドーラ峠からの支流)に反射された熱は、

晩熟のカベルネ品種には最適な場所。 


FRAUENRIGL フラウエンリーグル 

300-350M 

南チロルの方言で「リグル」とは小さな区画を意味する。 

「フラウエンリグル(女性の小さな区画)」は、

この地域の土地の所有者が女性であることが多いという事実に由来している。 

ワイン街道の上にある赤い粘土質の土壌は、ラグレインに独特の香りを与える。 

300〜350 mの非常に暖かい位置は、熱さが必要なLagreinにとって理想的なエリア。  


BRENNTAL ブレンタル 

230-350M 

すでに名前自体(Brenn燃えるような+Tal谷)で、この土地の気候が伝わる。 

南チロルで最も暖かい地域の1つで、夏の気温は40度に達する。 

急斜面で栽培されるメルローは、標高220〜300 mにある。 

粘土質と砂利質の土壌は排水性に優れ、日中は熱を保持し、夜間は放出する。 

ゲヴュルツトラミネールは標高250〜380 mの高さ。 

この温かいテロワールは、並外れた香りとボディーを構築し、

長寿なタイプのゲヴュルツトラミネールを作る。 


GLEN グレン 

450-650M 

ピノノワールは、コルタッチャの反対側の谷にある村にちなんで名付けられる。 

コルタッチャのコミューン以外で生産された唯一のワイン。 

ピノ・ノワールは、栽培条件が特に厳しいブドウであるため、

理想的な成長条件が見つかる場所に植えられている。 

午後の太陽、特定の土壌-粘土、石灰、斑岩の集まり-高度450〜650 m 

これらのの要素が、エレガントなピノ・ノワールにとって理想的な条件。

またガルダ湖から吹く風がダイレクトにあたる地域なので、病害やカビ対策にも最適な地域である。


(出典CortacciaのHPより)


 【白ブドウ品種の栽培エリア】 

白ワインは、コミューンの西側の風通りの良い丘の上で育つ。 

ホフシュタットとペノーネ、のブドウ畑は、海抜550 m以上にある。 

この地域のミクロクリマは、部分的に非常に急勾配で、さわやかな夕方の下降風の影響を受ける。

昼と夜の寒暖差は、フレッシュなアロマと生き生きとした酸味をもたらす。 

土壌の特徴でもある、石灰質、堆積物、原始的な岩盤質土壌からは、

白ワインにとってミネラル感を加味している。

そのミネラル成分が、ワインにキャラクターを与え、長期熟成にも耐えうる製品となっている。


Hofstätt ホフシュタット

500-650M 

ホフシュタット地区は、標高500〜650 mにある同じコミューンにある。 

粘土が豊富な石灰岩土壌で急斜面にある畑で、

昼と夜の温度差が大きく、ピノブランの栽培に理想的な環境。  


Penon ペノン 

500〜700メートル 

海抜500〜700 mの標高に位置するペノーネの畑は、夜間の下降風が特徴。 

それに由来する昼と夜の間の著しい温度変化は、ブドウ畑の急傾斜の特徴も加わり、

活きいきしたミネラル感を持つ一目おけるピノグリジオを生み出す。 

水分保持力の低い砂利と石灰質の土壌は、ピノグリジオにとって印象的な塩味がもたらされる。 


Graun グラウン 

800-900M 

海抜800〜900 mにある集落コロナには、南チロルで最も高いワイン産地の1つ。 

収穫前の期間には、通常、昼と夜の間に最大15°Cの寒暖差がある。 

耐寒性のあるミュラートゥルガウには、このような条件には最適。 

これらの高度では、粘土が混合された砂利と砂質の土壌で、

このワインは非常に強いフローラルでフルーティーなアロマを生み出し、

活発で持続的な酸味を伴う。 



コルタッチアのブドウとブドウ畑を考えるには、

『斜面が段々になっている』ことを考慮に入れなければならない。 


時間が経過する中で、氷河、地球の力、風、気象条件というものが、

ミクロクリマをもたらした。 

つまりペノーネのような石灰岩まじりの非常に急斜面にある土壌もあれば、

昼と夜の温度差が激しくブドウに強い香りを与える土壌も存在する。 


(出典CortacciaのHPより)


 【Tenuta Freienfeld フライエンフェルト】 

1521年に村の中心部に建てられたフライエンフェルトの邸宅は、

創業1900年から1923年までワイナリーの本部だった。

しかし、間もなくスペースが不足し、現在のワイナリーの本部はワイン街道に建てられた。 

現在はバリックや年代物のワインをストックする場所として、

またテイスティング環境として使用されている。



【参考資料】

Cortaccia HP

[Vini e Cantine dell'Alto Adige] Christoph Tscholl Angelika Deutsch

[Cantine]Consorzio Vini Alto Adige

[Guida Veronelli]2020

Avvocato del Vino Altoatesino

【旧:南チロルの風ブログ】2003年よりイタリア・南チロル地方(イタリア語:アルト・アディジェ州)で働くソムリエが、ワイン生産者やイベント、地域について紹介するブログです! 【南チロルの風ブログURL: https://altoadigefiordiciliegio.blogspot.com/】

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